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昨日の仕事帰りは終電に乗り合わせた。金曜日ということ、そして送別会の時期ということもあって、社内は身動きも取れないほどの満員だった。

既にドアぎりぎりまで人が乗っているのに、ホーム側にはまだ、1ドアにつき15人くらい乗ろうとしている人がいて、「いくぞー、せーの」なんて言いながら体をねじ込む様には、都会の底力というかどうしようもないお気楽さというか、自分を含めた環境の低俗さにげんなりしてしまった。

電車が動き出すと車内は慣性で大きく揺れ、あちらこちらで「うえ」とか「ちょ」とかのうめき声が聞こえる。人波に押し潰された手足や体は動かすことができず、なんだかコブラツイストをかけられた時の様な姿勢で固定されることになった。

そうして次の次の駅まで運ばれている間、電車の揺れに合わせて何度も腕や胸をプレスされた。しかし不快ではない、というより自分はこの圧迫感が好きで、特に腕などはもっと強くプレスしてもらってもいいと思う。


この圧迫感というのは多分、誰かに抱きしめられる感覚と同じで、人肌恋しい一人身の青年はこういうところで疑似的に抱擁欲を満たすのだなあ。とかなんとか都会の夜を感じていた。
ただ、それももちろんあるんだけど、自分は昔から重いものに押し潰されたい願望というのがありまして、ちょっと道路に寝転んで「空がぁ~!空がわしを潰しにくるぅ~!」なんて言いながらジタバタしたり、トラックに轢かれる妄想をしたり、なんかそういうのが好きなんだよ。ロードローラーとか、あれが低反発ウレタンだったらかなりいいと思うんだ。

なので満員電車もたまに乗るにはいいなと思った。背が高いメリットとして息苦しくないのもいい。そういう日記。

* * *



この前久しぶりに携帯ワンセグでテレビを見た時に印象に残ったCMがあって、偶然もみじさんが日記でそのCMの成り行きが嫌いと書いていたの紹介してみる。



内容としては商業色豊かでいかにもな「ちょっといい話」で、「あーそうだよこういうのを流すのがテレビなんだよ」と思いつつも、こういうサプライズっていいよな!とも思った。

で、たぶん妻側の視点に立ったら、日々積み重なった小さな不満を理解しようともせず、でっかくサプライズ!飛行機びゅーん宝石どーん「オレ頑張った!」、で帳消しにしょうとしてるところに傲慢さと独善を感じるんだろう。

だがちょっと待って欲しい!!(どーん)

個人的な夫婦観は置いておいて、この夫婦の場合を考えるならこの展開はやっぱり一つの正解だと思う。

このCMで妻が夫に対する不満を明言する箇所は2つ。

○「いいわね男の人は定年とか言っておめでたい人生で」

○「あなたには解らないでしょうけど、主婦にはやらなくちゃいけないことがいっぱいあるのよ。
毎日毎日自分のことなんて何一つできないまま時間はどんどん過ぎてくの。
あなたは定年とかいっていい感じなんでしょうけど、私のことなんて考えたことあるの?」

いわゆる一昔前の典型的な夫婦像で、仕事にかまけて家庭をおざなりにした夫と、それを支えてきた妻という設定。そしてこの台詞から読み取る限り、妻は「夫を支えること」を自分の心の支えとして今まで生きて来たんだと思う。


うちの母を見る限りだけど、専業主婦の仕事というのはそんなに多くない。子供が独立すればそれはなおさらだ。その事実は他ならぬ専業主婦の人たち自身が、起業やデイトレード、カルチャースクールなどで自分たちの自由時間を充実させようと発信していることからも伺える。

だから、「自分のことなんて何一つできない」という言い分は欺瞞だ。自分が何をしていいのか判らないから、代わりに献身的な妻に徹することで自分の人生に主体性を持てないでいる不安を紛らわせているに過ぎない。

「わたしのこと考えたことあるの?」という台詞にしても、「夫を支える=夫のことを考える」ことを仕事に選んだ妻の台詞としては、もちろん妻を顧みなかった夫に非があるにしても、なんだか白ける。「いいのよ私のことは。あなたはお仕事に集中して」という台詞だって言ったことがあるはずだ。

そしてそんなブーブー言うなら離婚でもすればいいじゃないかと勧めれば、きっとこの妻は「だってわたしがいなくなったらあの人は何もできない」と言うはずだ。

じゃあ自分の人生の責任を夫に委ねた妻が悪いのかと言えばそうではなく、結局は時代が悪いのだ。「旦那は外、女房は内」という価値観でガチガチに固められて、「自分の好きなようにします。家事はしません、それが嫌なら別れます」とは言えない時代・世代だし、今でもまだ厳格な家庭で育った人は厳しいと思う。

そんなわけでこのCMはある能天気な夫婦の一つの幸せの形だと思う。
で、そんなことが言いたくてこんな長々と書いているわけではない!


と、以下にブツブツと能書きを並べたんだが(主に専業主婦批判)、あんま負のこと書いたって、見てる方が気分悪くなるだけだし消します。もちろん、論理展開がおかしいと批判される機会を潰して、独善的な自論を持ち続けるということになるわけだが、そういうのは人と会った時に直接すればいいよな。

日記は楽しいことを書きます。

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